出国手続きを終え搭乗口へと向かう通路は、未だ知らぬ香水の匂いに華やぐ。
そこで初めて我々は、小さなパスポートを握りしめ、繭から生まれでた裸の自分を目にするだろう。
舞台芸術集団 地下空港は1999年、主宰の伊藤靖朗が国際基督教大学在学中に創立し、これまで約23の演劇、ミュージカル、移動参加型作品などを創作しました。
私どもは「劇場に旅をする」をテーマに据えて地表からは窺い知れぬ人間と社会の深層を探り出します。そのために、社会科学や分析心理学、各国の神話などをモチーフにしながら現代の寓話を創作し、お客さまにカルチャーショックのような刺激あふれる作品をお届けします。